対岸の家事📖

専業主婦、ワーママ、主夫…その他にもいろんな立場の方がいて、いろんな生活があり、考えがあること。

当たり前だけど、改めて考えたり、共感しっぱなしだった本でした。

 

家事や子育てって、休みなくやらなくてはいけないものだけど、明確なゴールはないし、完璧を求めてしまうと終わりはなく

自分自身や、ひいては周りをも追い詰めてしまうのだなぁ、と思う。

周りからの【普通は〜】とかのアドバイスも、人によってはどれだけ追い詰められていることか。

自分で望んだことだとしても、現実は甘くないと知った時、自分の選択を後悔することだって、人間だもの、あります。

 

長く続くことだからこそ、【壊れない】ことが一番大事。

私は耳と自律神経を悪くしてから、誰に何を言われようと、そこはブレないと決めている。

だからこの本みたいに、最後には周りにいる人と【仲間】のようになって、優しい環境を作っていけることが、多くの人を助けることになるんじゃないかと思う。

現実は難しいけどさ…。

 

 

 

子供をかかえて専業主婦も、共働きも、夫より遅く帰る日々も、いろいろ経験したけれど

【孤独】や、この生活がいつまで続くのだろうという【不安】もしくは【恐怖】、働きながら子供を育てることでたまに生じる【無理ゲー案件】…

 

きっと誰でも

言葉に出さなくても

sosを出せなくても

表面上は大丈夫って顔をしていても

心の中で一度は思ったことがあるんじゃないかな、と読んでいて思った。

 

 

 

この本で私が一番好きな表現が

“海の上に降る雨”

 

人間が行かないような海の真ん中で降る雨は、観測する人がいないから、データとしては読み取れても実際に降っているかどうかわからない。

 

そこを通った船乗りの人が、その雨を見て初めて、“雨が降っている”と言えるのだそう。

 

 

見る人がいなければ、なかったことになってしまう涙。

 

いったい、その涙はこの世界でどれだけ流れていることだろうね。