専業主婦、ワーママ、主夫…その他にもいろんな立場の方がいて、いろんな生活があり、考えがあること。
当たり前だけど、改めて考えたり、共感しっぱなしだった本でした。
家事や子育てって、休みなくやらなくてはいけないものだけど、明確なゴールはないし、完璧を求めてしまうと終わりはなく
自分自身や、ひいては周りをも追い詰めてしまうのだなぁ、と思う。
周りからの【普通は〜】とかのアドバイスも、人によってはどれだけ追い詰められていることか。
自分で望んだことだとしても、現実は甘くないと知った時、自分の選択を後悔することだって、人間だもの、あります。
長く続くことだからこそ、【壊れない】ことが一番大事。
私は耳と自律神経を悪くしてから、誰に何を言われようと、そこはブレないと決めている。
だからこの本みたいに、最後には周りにいる人と【仲間】のようになって、優しい環境を作っていけることが、多くの人を助けることになるんじゃないかと思う。
現実は難しいけどさ…。
子供をかかえて専業主婦も、共働きも、夫より遅く帰る日々も、いろいろ経験したけれど
【孤独】や、この生活がいつまで続くのだろうという【不安】もしくは【恐怖】、働きながら子供を育てることでたまに生じる【無理ゲー案件】…
きっと誰でも
言葉に出さなくても
sosを出せなくても
表面上は大丈夫って顔をしていても
心の中で一度は思ったことがあるんじゃないかな、と読んでいて思った。
この本で私が一番好きな表現が
“海の上に降る雨”
人間が行かないような海の真ん中で降る雨は、観測する人がいないから、データとしては読み取れても実際に降っているかどうかわからない。
そこを通った船乗りの人が、その雨を見て初めて、“雨が降っている”と言えるのだそう。
見る人がいなければ、なかったことになってしまう涙。
いったい、その涙はこの世界でどれだけ流れていることだろうね。