人生の中で幸せな出来事

このあいだの中1の娘との会話

「クラス別だけど、部活が同じAちゃんとはほんと気が合うんだよね」

「あれ、同じクラスのBちゃんと仲良かったけど、あの子とはどうなん?」

「んー、Bちゃんとも仲良しだけど、ずっと一緒にいるから言えないこともあるっていうか…」

「あー、そういうことあるねー」

「べったり一緒だとさー、たまに意見違うなって思っても言いづらいっていうか」

「距離がある程度離れてる方が、付き合いやすいってのはあるかもねー」

 

なんて会話をしたのだけど。

 

なーんか、懐かしいなぁ、なんて。

 

 

 

私も、唯一の親友(小5からの仲)Wちゃんとは仲良くなるきっかけになった1度しか、同じクラスになったことない。

あとは部活と帰り道に話すくらいだったな。

 

ずっと同じクラスで、ずっと一緒にいた友達は

たまに一緒にいるの疲れたりしてたなー。

1年クラス同じだと、3学期にはだいたい“早くクラス替えしないかなー”なんて密かに思ったりもしたもんだ。

それは私の性格ゆえだけど…(遊牧民みたいな感じなんだよね…)

 

 

もともとべったり一緒にいるのは苦手だし(トイレ一緒に行くとかわけわからん。だけど誘われたらノリでいける。)

友達とやりたいことが違った時は、“じゃ、別で!”みたいな感じがいいし

恋愛相談なんて一度もしたことないし(自分の思うまま動くから相談する必要がないと思っちゃう)

感じ方考え方はみんな違うが前提だから、そういうものが“一緒”で安心する気持ち、実は薄い。(だから自分の考えとかは普段話さない。どう思う?って聞かれたら話すくらい。)

自由がなくなる距離感は苦手だ。

 

 

女子同士の会話で、“わかるー!”みたいなノリも

実は苦手だったりする。

趣味嗜好とか、そういうのなら“わかるー!”ができるけど(っていうかそれはしたいけど)

よく知りもしない人に対する考えとか噂とか悪口とか、そういうもので共感を強要されるのは嫌い。

だから、そういう話は“へー”で強制終了する。(相手に何かされて嫌だったって話だったら、ちゃんと話は聞くけどさ)

 

 

自分の辛かった話(もともとあんま話さないけど)を、“わかるー”って言われるのも実は好きじゃない。

人の経験は、その人だけのもの。

似たような経験があったとしても、そこで感じることは人それぞれ。

想いも、深さも、それぞれ。

だから、わかるって言われるとちょっと“何が?”と思ってしまう、そういうところある。

私の悪いところ。

っていうかふつーにめんどくさいヤツ(笑)

その分、友達の辛い話は、何も言葉を挟まず、聞いてる。

私はそれが一番、誠実な気がするから。

しらんけど。物足りない人もいるだろうけど(笑)

 

 

“◯月あそぼー”って連絡くれるわりに

こっちが予定送ったあと返信なくて、月の後半になってから“◯日ひま?”って連絡くる子がいたんだけど

申し訳ないけど、相手にも組まなきゃいけない予定があるっていうのがわからない相手は苦手だ。

連絡が遅くなるのは別にいいけど、遅くなったなら遅くなった理由は聞きたいと思う。

 

 

 

なーんていう、価値観や許容範囲ってみんなそれぞれ違うと思うし、それでいいと思う。

違うのがあたりまえだ。

 

なんだけど

 

 

私の陣地

相手の陣地

があって、それを踏み越えない程度に仲良くする

って、実は難しい気がしてて

wちゃんとはたまたまその距離感が合っていたような気がする。

 

1年に1回のペースで会って、お互いの話して、“あぁ、やっぱり落ち着くわー”って改めて実感できる。

たまにだからこそ、ありがたみがわかる。

けど最近は年を重ねて、“いつ最期になるかわからないから、もうちょい頻度増やせたらいいね”とは話した(笑)

 

 

wちゃんはとにかく、抜群に話を聞くのがうまい。

カウンセラーとかなった方がいいんじゃないかってくらい、じっと言葉に耳を傾けてくれるし

時折、私の言いたいけど出てこない感情を掬い取って言葉にしてフィードバックくれるし

一緒にいる空間で“否”がまったくないのが、とてもとても癒やされる。

信頼の極み(笑)

 

 

アドバイスはいらない。

共感もいらない。

なぜなら、お互いにお互いが、お互いの必要なタイミングで成長する力をちゃんと持ってるって

わかってるし信じてるから。

否定も肯定もなくただ、受けとめるだけ。

日々、お互い知らないところで頑張ってるんだもの。

労わりあいたい。

 

 

 

親友だからなんでも言える、漫才のようなキツイ言葉を言える間柄もあるみたいだけど

私はそういうのはできない。

親しき仲にも礼儀あり、だし、言葉は選ぶかな。

花束のような言葉や空間をあげたいなーと思う。

 

その感覚や距離感を分かち合えるwちゃんに出会えたのは

奇跡、としか言いようがない。

これはほんとにもう、年をとるごとに思う。

あぁ、あの時出会えてよかったって。

 

 

 

wちゃんの素晴らしいところは

感情を素直にあらわせるところ。

好き、嫌、嬉しい、悲しい、悔しい、よっしゃ!などなど、あらゆる感情をストレートに隠すことなく伝えてくれるし、隠せない素直さが可愛い。

私が一番欲しい才能を持ってる。

 

自分に嘘がないというか、納得しないと動けないところがあって

私にはその表裏がなく、自分にも相手にも誠実なところが好き。

 

自分と対話して、ゆっくり決断を出すところも

私とは違うところで、いいなぁって見てる。

 

あと、目標をきちんと持てるところと、そこに向かって日々の努力をおしまず頑張れるところ。

自分の今までの経験を照らし合わせて、ここは前よりうまくできた、もうちょいこうできた、次はこうする、と自分でちゃんと反省も褒めもできるところも凄い。

 

 

こう比べると、wちゃんと私は全然違うって思う。

だからこそ、いい。

違うから、おもしろい。

 

 

 

よく、女の友情は生活スタイルが変わると合わなくなるっていうけど

wちゃんとはそんなことなかったなぁ。

社会人とママになっても、お互いに尊重できたし

お互いに大変なことあるだろうって思えたし

いつも頑張ってて凄いなあって素直に思う。

 

尊重する、の考え方はものすごい一致してるんだろうな。

 

 

とにもかくにも

私はwちゃんと出逢えたことがとっても幸せ。

そんなことを思う日。