好きなものと心の琴線

私の坩堝。カルーナ→https://note.com/hip_gibbon6486

受け取ったもの。

今日はなんか、直感でこれを書こうと思った。

書き留めとこう、って気持ち。

 

14年前のことと、10年前の出来事。

だーれにも、話していないこと。

 

 

 

 

今から14年前

私がちょうど妊娠発覚して、結婚が決まっていたころ。

中学の同級生から、“N君が電話したいって言ってるんだけど、連絡先教えていい?”と連絡が。

中学卒業以来N君とは会ってもいないし、連絡先を交換したことすらなかったのだけど、なんだろう?私が役にたてることならいいのだけど、と思って連絡がくるのを待っていた。

 

電話がきて、久しぶりすぎてテンションあがってちょっと雑談なんかして、“なにか用事だった?”と聞いたら

“ずっと好きだったんだよね”と。

まさかの告白だった。

 

 

頭の中パニック。

待ってくれ、卒業以来6、7年は経ってるぞ?ん?聴き間違えたのかな?落ち着け、私!とか思ってたら

 

“急にでごめんね、びっくりするよね。伝えたかっただけなんだ。”と、申し訳なさそうな声で言われて急に冷静になれた。

 

これ言うために連絡してきてくれたのだとしたら、どのくらい勇気いったのかな、とか

なぜかN君の立場で考えてしまって、なんの感情かよくわからないけど、涙が出てしまった。

 

 

“ごめん、伝えてくれてありがとう。私つい最近結婚が決まったんだよね…”と伝えると

“そうなんだね…うん、聞いてくれてありがとう。ってか、なんで泣くのー?(笑)おめでたいじゃん!”と笑って言ってくれた。

 

 

N君のことを恋愛対象として見たことはなかったんだけど、

あの時、嬉しいなのか、切ないなのか、きゅっとなるような、ぎゅっとなるような、心で何か感じるものがあって。

 

 

 

なんだろうね。

でも、嬉しかったんだと思うんだ。

 

 

 

 

 

あとあと冷静に考え直してみたら

“いやいや、やっぱり卒業して何年もたってて、一度も連絡とったりしてなかったんだから、あり得ないよな…。

もしかして、何かのゲームとかだったのかな…”

とか、わりとネガティブなことも考えた。

 

だけどその4年後(今から10年前)

娘が2、3歳になった頃に、ちょうど同級生が集まってるから今から来ないかと連絡がきて、顔を出したことがある。

そこに、N君もいた。

男子4人女子2人くらいしかいなくて、男子はほぼ卒業式以来だし、N君がいるとは知らず行ってしまって、何を話せばいいのか困った。

 

誰かが、コインゲームしよう、と言い出して(あるお題に対して、表裏で答えを出すやつ)

誰がどっちを出したか見えないようにして、ゲーム実行。

 

 

“今、この中で好きな人がいる人?”

のお題で、みんな口々に“いや、卒業して何年もたってるからねー”“これはドキドキだけど、いないでしょー”と言う。

あけてみたら、1人だけ、はい(表)を出してる人がいた。

 

“え、誰々!?”“間違えて出したんじゃん?”

みんなが言ってる時に、数秒、N君が私を見た。目が合って、私がそらしてしまった。

 

それがなんだか、自分の気持ちが、っていうんじゃないんだけど

なんかわかんないけど、切なかった。

誰も、これ以上は深ぼらないでくれ、と思った。

 

“まあ、大人になったからね、そっとしとこコレは”と誰かが言ってくれて、ホッとした。

 

その後は少ししかいられなくてN君とは話さなかったのだけど。

 

 

 

 

 

 

 

結局、N君の気持ちが、どのくらいのもので、果たして本当だったのかも、実際はわからない。

 

 

 

だけど、思うことはね。

 

やっぱり、誰かに思われてたら、嬉しいなって思うってこと。

 

 

 

ちまたでは、人からの好意を“重い”だの“キモい”だのと、言う人もいるけれども。

 

私は、嬉しい、と感じた。

そう感じられる自分で良かった。

 

そして、連絡をとってない期間があれど、N君が気持ちを伝えてくれた、その行為が

私にとってはある種、励みにもなった。

 

私も、長年会ってはいなくても、伝えたい人がいたから。

 

きっと、大丈夫。伝えて大丈夫。と思えた。

 

 

 

 

だから、N君。

ありがとうね。